21gの音色

孤独に羽が生えた。それは偽者の羽だった。

僕の存在と譲らない玉座。

心に嘘はつけない、つけても直ぐにバレるボロボロの小細工を身に纏い、

情報だけが大量に流れ込んでパニックになる毎晩。

すべての感情が混ざり合う心の宇宙は壊れやすいが広くできている。

 

僕はいつからか精神疾患とともに生きていくことになった。

患っていたのは境界性人格障害(ボーダーライン)、ADHDが主である。ボーダーについては今でも患っていると思っている。自分が自分じゃなくなる瞬間がわかるんだ。怒った瞬間、涙を流す瞬間などに自分が自分じゃなくなって別人格が形成される。

どういうときに自分が変わるのかがいまいちわかっていない。変わったときの記憶がイマイチないのも事実である。これが本当だからなおさら面白い。

 

病気と向き合っていくためにはどうしていったらいいのかわからない。

精神科医父親に聞いてもイマイチパッとした答えは出てこない。だからこそ病は気からという言葉を信じている。

 

話は戻るが別人格になったとき、そうじゃないときも感情とは逆に他人を傷つけてしまうことが多々ある。そのことで昔から友人関係が良好ではなかった。

傷つけるたびに僕はを背負い、その罪を重ねることで背負いきれなくなってを受けることにしている。

他人を傷つけた分、自らも傷を負うことにしている。これが正しいとは思わない。死んでしまっては意味がない。生きて償うことが大事なんだ。

このことについてネットの友人や現在の恋人などの方々から僕が罪を背負い、「罰を受ける必要はない。」と言われた。

そうやって言ってくれることが口だけじゃないことがわかった。それが僕にとってはとてもうれしいことである。僕を心配してくれる人がいるってわかっただけでもうれしいのにね。昔の僕じゃ考えられないよ。

今いる界隈に居座っていてよかった。この玉座は誰にも譲らないよ、僕は唯一無二の存在なんだから。

今の界隈の友人と一緒なら僕は硝子の雨に打たれてもきっと笑えるだろう。

電子の波に存在する籠の中で近くにいようと遠くにいようと僕らは夢で逢える、きっと来世でも逢えるはずだ、またね。