21gの音色

孤独に羽が生えた。それは偽者の羽だった。

未熟なまま飛び立つ蝶々

誰しも変わるには今いる地から離れないといけない。僕は変わるために何度だってこの世から降りたとうと思っていた。投げ出したくても投げ出せなくてここで降りたら何か大きなものを失う気がしていた。そのたびに泣いて泣いて泣いた。僕は強い人間じゃないから泣くことでしか自分を表現できない。もう、後戻りはできないんだ。

暗闇から目が覚めても僕の心にはずっと雨が降っていて、君の存在が僕の一番の傷跡になって残った。みんながとは言わないけど君だけでも笑って過ごせる世界にまた戻れたらって思う。けど、それには僕の存在が邪魔なのかもしれない。そろそろ潮時かもね。

僕は誰から見ても欠陥品の出来損ない。夜になれば気力が落ちて辛くなる。ひとつの幸せを求めて夜明けを待つと同時に夢を見てる。僕に欠けたものをこの手で抱えているにね。欠けたままでもこの地から飛び立つよ。

飛び立ってもまた見つけてほしいなーって思うよ。空を見上げても何もなくて泣き叫んでもこの声は届かなくて。

みんなと関わってきて未練はないかって聞かれたら未練はあるよ。やり残したことはたくさんあった。こんなにも僕がみんなに迷惑をかけていたらみんなだって飽き飽きするよ。いっぱい振り回してごめんなさい。

 

僕がみんなと出会ったときは幼虫で、今はサナギ。サナギは蝶になるために強い願いを放つとともにこの地を飛び立つんだ。だからこの文を打ってるときはその準備をしているよ。

 

 

またね。